パンサーカメレオン
カメレオン科学名:Furcifer pardalis
Panther
マダガスカル原産でカメレオン界のスター☆大人気のパンサーカメレオンです。
生息する地域により多くの色彩変異を見せ、流通名を区別する事が出来る爬虫類も珍しいものです。青系は基調色をグリーンからブルーとする個体群です。赤系は、興奮時にグリーン系の体色をオレンジ~赤まで変化させます。
本種は幼体から育て上げる事も比較的易しい為、今後もカメレオン飼育の中心となる事でしょう。
飼育法
- 飼育温度
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■22℃~32℃(日中) ■15℃~22℃(夜間)
夏場と冬場は基本温度を変えても良いが、夏季以外はホットスポットを要する。
生息環境が、山間部ではなく海岸線に沿っている。本種は、温暖な気候を好み暑さと多湿には強いようである。また、寒さにも耐性があると言う大変丈夫なカメレオンである。
しかし、出来る限り暖かめの環境で飼育してあげるべき種であり、暖かさを好み寒さには耐えられる・・と理解しておくとよい。低温低湿な環境は好まない為に、温度管理はしっかりしてあげると、調子を落とさず飼育できる。
- 湿度
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1日に最低1回は、ある程度の湿度を霧吹きで提供する(早朝、夕方に実施)。
蒸れないように通風に配慮する。但し、ファンなどを使うと乾燥し過ぎる事があるため、使用中は湿度管理に気をつけたい。消灯後はファンなどは止めた方が良い。1日中多湿な環境は避ける。
- エサ
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アゴの力が強く、食用旺盛な個体が多い。成体であれば大き目のフタホシコオロギも難無く食べてくれる。
主なエサは・・フタホシコオロギ、イエコ、シルクワーム、バッタ類等。
- 飲み水
- 新鮮な飲み水を毎日与える。ドリップ式やブクブクでも良いが、朝夕の霧吹きは欠かさないようにしたい。
- 繁殖
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本種の繁殖に関して、オスとメスの産地を必ずそろえてもらいたい。改良品種を作らない事がパンサーカメレオンマニアの暗黙の了解であり、ローカリティを大切にしてほしいと願う。
ローカリティごとに色彩の特徴があるため、その特徴をより鮮明にする繁殖は良い方向性と思う。
生後約1年経つと性成熟する。
オスとメスの相性が必要なため交尾はタイミングも必要。
メスの体色が黒っぽい場合はオスの交尾を受け入れない。
やや、ピンク色になったメスは交尾することが多い。
交尾後単独飼育に切り替え、25日から30日後に土に穴を掘り約12から25個の卵を産卵する。
卵は、25℃から26℃の温度で管理すると6ヶ月から10ヶ月後に孵化となる。
高温管理では卵が孵化しないため、夏場は飼育ルームの温度を下げるかインキュベーターの使用をお勧めする。
孵化後3日経つと捕食を開始するため、孵化4日目よりイエコなら2令程度の小さいコオロギを与えてみよう。
コオロギには良質のサプリメントを使用する事が健やかな成長につながる。
この時期は、レオレオカメレオンファームのVMCメインとプレミアムを強くお勧めしたい。
飲み水は霧吹きで与えると良い。
幼体の飼育環境は親個体に準ずるが、ケージは大きなプラケか衣装ケースでも良い。
親個体に使っているケージだと広過ぎてエサコオロギを捕食し難い。
当然ながら、親個体との同居は厳禁。親に餌と間違えられて食べられてしまう。
雌雄で成長に差が出るため、孵化後1ヶ月程度で雌雄が分かればオスとメスを分けよう。
孵化後2ヶ月程度で単独飼育に切り替えます。特にオスはそろそろケンカが始まります。